岩田正則(25)は、夏休みを利用したバレーボールのエリート合宿のために上京してきた妹、紗織を自身のアパートに寝泊まりさせることになるが、恋人の倉瀬美樹(21)は、紗織が見ている前で、正則を虐待し始める。正則と美樹は、ついひと月ほど前の正則の被虐願望告白により、厳格な主従関係を築きつつあったのだった。最初は戸惑っていた美樹だが、次第に彼女の方が虐待の悦びにのめり込むようになっていた。正則のアパートで繰り広げられる美樹の嗜虐性は、次第に紗織へと伝わり、正則は背徳的な躊躇を感じつつも、妹から虐められる至福に溺れていくのだった。夏が終わり、甘くも激しい快楽の余韻の秋を過ぎると、冬休みを利用して、今度は、下の妹、詩織がアイドルオーディションを受けるために正則を頼って上京してきた。彼女の前でも、恋人の美樹は、激しく正則を責めたて、いたいけな少女を容赦のない女王への道へと誘うのだった。 |
女性幹部が支配する海自艦船内で、恨みを含んだ矯正指導を受け続ける男子隊員の物語
五十歳を目前にして、二曹への昇任試験に失敗した糟屋肇三曹は、海上自衛隊の特別練習艦《ひめぎく》への転属を命じられた。万年三曹の肩たたき船と言われる《ひめぎく》を実質的に運用しているのは「WAVE(ウェーブ)」の愛称で呼ばれる女性海自官たちであった。他艦で女性に不利益な事件が起こる度に、女性艦長が定める艦の規律は、男性クルーに厳しい内容へと更新されていったが、糟屋肇が乗船した直後、それはこれまでとはまったく違った次元の「特別指導体制」へと引き上げられたのだった。
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海上自衛隊の特別練習艦《ひめぎく》に乗艦する糟屋肇三曹は、女性艦長が発した「特別指導体制」の号令の元、女性幹部や下士官から暴力を含んだ徹底指導を受ける。さらには、当初は遠慮がちだった、二十歳前後の女性海士たちも、幹部たちの全面支援により、男子隊員を積極的に指導し始めたのだった。大海に浮かぶ密閉空間の中で、遙か年下の女性上官にひたすら殴られ、蹴られ続ける中年曹……。ただ、女から男への行き過ぎた指導に疑問を持つ、二階堂留美三尉だけが、肇の心の支えであった。 |