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■立石聡美様 |
私が惹かれたのは、古い雑誌に掲載されていた、この手紙です。
相手が、犬や馬や猫であるときには、コラとか、お前とかいう言葉を使います。
もちろん、あなたのようた男を相手にするときでもぞんざいな言葉は.決して不自然だとは思いません。
もし、お前が.この手紙に腹を立てたり、不満を持ったりするとすれば、それは、お前の心掛けの悪さにかかっているのだと思い知りなさい。
私のムチはこの前より激しく、酷い意地悪い方法で、お前の耐えることの出来ない不潔なところを懲らしめます。
私は、この次には、お前に、もっと厳しい女主人であるように心掛けようと思っています。
私の靴の下でモゾモソとうごめいているけだもののような男を、私の脚が感じ、私の手に握られた、わずかに一メートルの革の紐が、お前に、この世のものとは思えないような悲鳴むあげさせるたびに、私の手が感じる夢のような感覚を、十分に味わいたいものだと思っています。
そのうえ、もし、ふつうの革ムチが.お前に十分な仕置きを完遂出きないときのことを考えて、私は、自分で、犬用のムチに鉄の刺を編み込んだ新しいムチを持ってゆきましょう。
そのムチが、お前の恥ずかし気もない背中に、ポッポッと血の斑点をつけたときに、私は、お前が、どんなにみっともないことをするか想像するだけで、楽しいのです。
もし、お前が、それでも十分に考えを通すことが出来ないかも知れないことを考えて、私は、乗馬の時に使う拍車を、といでおきましょう。
小さな砥石でみがき立てた拍車の刺が、やわらかい脇腹にくい込んでLまうと、きっとお前は、身をもがき、喘ぐでしょう。そのうえ、拍車で責めることは、お前の体温を直接、私の内股に感じることでもあるのです。
私の股の下でビクビクながら、責め苦にふるえる男を感じることは、人間馬に乗る最大のよろこびの一つでもあるのです。
書いていているうちに、私は妄想してしまいます。その夜の、目の覚めるような異様な光景を・・考えるだけで.身体中を熱いものが通りすぎてゆくのです。このつづきは、会ってから話します
夜毎見る、わたしの妄想に似ています。
もっとも、わたしのほうがもっと残酷なことを考えていますけど (笑)
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掲載の文章は(風俗奇譚 マゾヒストの手紙より)でした |
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